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ゆっくり・のんびり・楽しくがモットー

・・・デイサービス・宅老所「れもん」,「おれんじ」

介護事業者番号【1272700772】


 民家を利用した「デイサービスれもん」を2004年に、「デイサービスおれんじ」を2008年に始められた求@トータル・サイドサポートの鴨田 泰英さんにお話をお聞きしました。

画像提供: 求@トータル・サイドサポート

02 「ひぐらしのいえ」で研修中の鴨田さん

03 フォーラムで事業発表


起業のきっかけ
 起業前の鴨田さんは商社に勤めるサラリーマンでした。転勤が多く、両親とは遠く離れていて、父と母が相次いで病に倒れてしまっても駆けつけることもできなかったそうです。そして、3年ほどの間に、相次いでご両親が他界されました。ご両親をなくされたあと、何らかの形でご両親にできなかった親孝行を、いつか社会に返したいと思うようになった鴨田さんは、一冊の本「あなたが始めるデイサービス」(佐藤義夫 著)に出会います。鴨田さんは著者に電話して思いを直接相談し、勉強を始めました。
 その後、「今やらなければ数年後に必ず後悔する」との思いが日毎に強くなり、2003年に「早期退職制度」を利用して退職して、本格的にデイサービスの準備をスタートしました。ヘルパーの資格取得を取得し、松戸のデイサービス「ひぐらしのいえ」で研修すると共に、関連するセミナーや講習会に参加し、デイサービスで起業後に手伝ってもらえる仲間とも出会いました。
 鴨田さんの目指すデイサービスは「自分らしく普通にいられる暮らし」です。年老いて病気や障害があっても、食事をする・お風呂に入る・お出かけする・そして泣いたり笑ったり、そんなあたりまえの暮らしができる場所、例えば、入浴では、流れ作業のような機械的な入浴介助ではなく、好きなだけゆっくり・着替えも自分のペースで、という希望をかなえることができる場所です。
 詳しくは、CBチャレンジ!!密着レポート 第1回及び 第2回をご覧下さい。

鴨田さんは「コミュニティビジネス・アドバイス・フォーラム」 で事業計画内容を発表されました。
デイサービス・宅老所「れもん」の立ち上げ
 鴨田さんは事業計画をしっかりと練り上げ、右腕となるパートナー探し・デーサービスが可能な民家探し・資金の準備・各種手続き等々を1人でこなされ、着々と実行に移されましたが、色々と苦労があったとのことです。例えば民家探しでは、利用者の方に長年住み慣れた家のような雰囲気を感じていただける民家が条件です。又、居住用の物件はあっても、デイサービスの事業用という用途では、なかなか紹介をもらうことができませんでした。
ピッタリの物件が見付かったきっかけは、途方にくれていた頃に義母から”近所に良さそうな家があるよ”との連絡があり、見にいくと、イメージにピッタリでした。早速オーナーに直接交渉をして、2004年6月に「れもん」をオープンすることができました。この家に巡り合うまで、7件もの不動産屋さんをまわったとのことです。
もう1つの予定外だったことは、ケアセンタのオープン後3〜4ヶ月は利用者が定員まで集まらない計画内容としていましたが、実際には1年かかりました。ケアマネージャの方達に知ってもらうには時間が掛かるようです。

「れもん」は、日曜と年末年始を除き、土曜・祝日も含め営業しています。時間は標準が9;30〜16;00、対象地域は我孫子市・柏市・取手市、定員はスタート時には10名でしたが現在は月〜金は15名と増員しています。送迎用の車は4台あります。
「れもん」での活動内容は、朝到着後は最初に口と手を動かすことから始まります。歌を歌ったり書き物をしたり絵を書いたりします。その後は風呂に入ったりレクレーションをします。
昼食は「豪華で安価で且つ各個人の食事制限を満足したもの」となっています。
午後はゲームをしたり、天気がよければ外出したり、時にはショッピングセンターに行く等工夫しています。モットーは「一人にさせない」・「断らない」で、民家を利用した小規模なデイケアだから出来ることです。

デイサービス・宅老所「おれんじ」の立ち上げ
2008年8月に念願の2号店「おれんじ」が中峠台にオープンしました。活動内容は基本的には「れもん」と類似とのことです。大きな民家で、デイサービスに使っているのは1Fの2部屋のみであり、他の空き部屋は休憩場所としてベッド等が置かれていました。2Fも相当広く、一部を事務所として使っているのみで他は未使用とのことです。打ち合わせや一時的な作業場等に使いたい人が居れば対応するとのことでした。
「おれんじ」のオープン後約半年が経過しましたが、「れもん」と同様に最初の1年間は利用者が定員以下の状態が続いているとのことでした。ケアーマネージャの方々に知ってもらう事と2Fのスペースの有効利用が現在の課題と言えるでしょう。

05 「れもん」がスタートしました

06 昼食は豪華で安価

08 昼食中(美味しいですよ)

07 天気が良ければ外出も

最後に「鴨田さんの夢」をお聞きしました。
 「現在のデイサービスを、お年寄りが《ついのすみか》として安心して・同じ屋根の下であたりまえの暮らしが出来る【住宅型の賃貸ケアハウス】に発展させること」とのことでした。

「ぜひ、実現を!」と思いつつ「おれんじ」訪問を終えました。
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「おれんじ」の案内 「れもん」の案内 会報
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概 要

名称
 泣gータル・サイドサポート
住所 〒270-1128 千葉県我孫子市中峠台39-2
TEL/FAX 04- 7192-7201/7202
携帯 090-3227-5343
設立年 2004 年
代表者 鴨田 泰英

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