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優しい地域社会を・・・　 北町大家族

　練馬区北町を中心に活動しているNPO北町大家族。地域商店街の存在価値は地元の人同士のふれあいの場と考え、様々なボランティア活動を通して「人にやさしい街づくり」を目指しています。地域通貨「ガウ」の発行も行っています。 (画像提供：北町大家族)

　商店街の近くに大型店が出店することに強い危機感をもった商店街振興組合の会員は、このままでは商店街が廃れてしまうという強い危機感を持った。大手小売店と品揃えや広告等での勝負はできない。それならば、消費者にとっての商店街の価値を見直して、地元ならではのことをやってみよう、まず今までお世話になった高齢者に向けたサービスを提供し、商店街自体の活性化につなげて行こうと考えた。

　 2000年7月に商店街会館の２階に北町ボランティアセンターをオープン。センターでは当初、「高齢者・障害者・妊産婦の方々向け宅配業」「高齢者電話相談室」などを中心に行う。

　2001年4月には地域育児支援事業として「かるがも親子の家」を開いた。当時は児童虐待が会問題化していた時期であり、北町からは被虐待児を１人も出したくないとの思いがあった。

　北町ボランティアセンターは、商店街振興組合から分離し、2001 年7 月にNPO 法人化。同 年10 月に商店街カード事業と連携した地域通貨「ガウ」の発行を開始、こうして活動領域を拡大し、商店街の活性化を図っている。

「愛・感謝」「報恩」の精神を基本にしての活動

かるがも親子の家

「こども未来財団」の受託事業、地域の若い親子に遊び場と母親同士の情報交換の場を提供。ニュー北町商店街の並びにある「北町アートプラザ」で週3回午前 10 時から午後3時まで、参加費は無料。


北町いこいの家

65歳以上対象の高齢者の生き生きディサービス。「北町アートプラザ」で週2回午前10時から午後3時まで、参加費は昼食代込みで500円。カラオケ教室、ダーツ、映画鑑賞などのプログラムを組んでいる。

生きがいディサービス

練馬区の受託事業。いきがいづりや介護予防を図るため、週1回、趣味活動・健康保持活動や昼食の提供を行う。65歳以上対象の高齢者の生き生きディサービス。参加費は昼食代込みで500円

北町病院非常時支援事業

地域のお年寄りが多く入院している北町病院での非常時の一時移動などに対応する。


北町タウン誌「カレンマ」発行

地域情報、商店街情報、NPO法人事業情報の発信。
タウン誌は5000部、年4回発行。


地域通貨「GAW」（ガウ）発行

北町大家族のボランティア事業と商店街の活性化を円滑に有機的に結びつけるために地域通過を発行。
商店街組合加盟店の多くで利用が可能。ボランティアへの謝礼として使われるが、商店街カードのポイントがたまるとガウをもらえる。 1ガウ＝1円のレートで、100ガウ札と500ガウ札がある。

　

「こども未来財団」から年500万円の助成金を得ているが、期間は３年を限度としているため、それに変わる新しい助成機関を探すことが必要になっている。高齢者向けの「自転車タクシー」など、新しいサービスを提供していきたいが、ボランティアだけの運営では限界があり、これまで以上に地域一体となった取組みと自治体の応援を得たいと考えている。